Japanische Klassiker mit Furigana
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うかぶひこうとう
浮かぶ飛行島
海野 十三
Lesen Sie 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.009 Zeichen · 249 Bildschirme
われわれはそういう彼の壮挙をよそにこのまま日本へ帰ることはできません」
艦長はこれを聞くと、
「ではどうしようというのか」
はじめて強い質問をこころみた。
「練習艦隊は万難を排して、もう一度飛行島にかえるのです。そして川上の行方をさがすと共に、いやしくも日本に対する陰謀を発見するなら、そのときは容赦なく飛行島を撃沈してしまう。いまのうちに片づけてしまう方が、いろいろな点から考えてどの位上分別かわかりません。脱艦者の汚名を着せられた川上も、そこではじめて救われるのです。艦長、どうか練習艦隊を飛行島へ即刻ひきかえすことに賛成して下さいませんか」
と、長谷部大尉はまごころを面にあらわして、加賀大佐を説いた。
練習艦隊を即刻引きかえす!
場合によったら、直ちに飛行島を撃沈してしまう!
なんという大胆な考えだろう。
実に乱暴にも聞えるが、考えて考えぬいて、国のためによしときまったら、どんな思いきったことでも直ちに実行にうつさないではいられない長谷部大尉の性分としては、至極尤もなことに相違なかった。
艦長加賀大佐は、つと籐椅子から立った。そして事務机の方へ歩いていったが、机上に重ねられた同じ形の十枚ばかりの紙片を手にとると、引返してきた。