Japanische Klassiker mit Furigana
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よくそうのはなよめ
浴槽の花嫁-世界怪奇実話1
牧 逸馬
Lesen Sie 浴槽の花嫁-世界怪奇実話1 (よくそうのはなよめ) von 牧 逸馬 (まきいつま) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 48.908 Zeichen · 96 Bildschirme
にしておくことにした。この、結婚と同時に「必要な事務」を手早く片付けることはスミスの常套手段になっていた。結婚直後だと、女はまだ浮々しているし、それに、これから新生活にはいるつもりでおおいに意気込んでいるところだから、万事彼の思うとおりに取り決め易いというのである。ところが、このベシイ・マンディの場合には、弁護士のもとへ行って初めてヘンリイ・ウイリアムズは一つの驚きを味わわされた。それは、彼女はそうとうの財産をもっているような口ぶりだったのが、よく調査してみると、月々の小遣いの中から伯父なるパトリック・マンディがいくらかずつ保留してベシイの名で積み立てておいた百三十八ポンドというものが自由になるだけで、ほかは一切いまいった後見人の伯父が財産の口を押えていて、本人のベシイでさえ手を触れることができないというのだ。これはなんとも当ての外れた話で、ヘンリイ・ウイリアムズはすくなからず勝手が違ったが、それでも百三十八ポンドは百三十八ポンドである。さっそく弁護士の方からパトリック・マンディの姪の結婚を報せてその金を送ってよこすように言ってやると、伯父がぐずぐず言い出してやはり弁護士を代理に立てたが、結局法律上ベシイの名義になっている金を送らないというわけにはゆかないので数日後、金は、ベシイの手に、というより、良人