Japanische Klassiker mit Furigana
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うみにいくるひとびと
海に生くる人々
葉山 嘉樹
Lesen Sie 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) von 葉山 嘉樹 (はやまよしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.305 Zeichen · 321 Bildschirme
だから藤原君なんか、いつまでたってもストキなんだ。だから波田君なんざ、僕よりもいつも進給がおそいんだ」西沢は自分たちのことを例に話した。全く藤原はその驚くべき独学の努力のおかげで、学校出の船長などよりも、はるかによく社会的事情にも、一般学術的常識にも、通じていた。
小倉は藤原から、英語、数学、その他の学科を習った。彼は高等海員の試験を受けるつもりで勉強しているのであった。小倉も頭はよかったので、一年余りでナショナルリーダーを五まで上げてしまい、代数は高次までやってしまったのであった。そして、船長にしろチーフにしろ、頭脳が明晰なために、その地位を得たのではないことを知ったのだった。だが、小倉は、自分の位置を、高めることによって、酷使と隷属と侮辱とから、逃れようとしたのであった。そして、それは結局彼一人を救うことすら至難であり不可能であることがあらゆる努力を尽くして後、彼を敗残の身にしたことによってわかったのであった。彼は非常に圧迫を憎んだが、身を挺して反抗しようとする代わりに、権力の壁にくっついて身を隠そうとたくらんだため、卑怯になったのだと、水夫たちからいわれていた。