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Japanische Klassiker mit Furigana

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うみにいくるひとびと

海に生くる人々

葉山 嘉樹

Lesen Sie 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) von 葉山 嘉樹 (はやまよしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.305 Zeichen · 321 Bildschirme

Aozora Bunko

を持つ必要が生じて来るんだ。資本家や、資本家の傀儡どもが、商品を濫造するように、濫造した、出来合いの御用思想だけが、思想だと思うことをやめて、僕らにゃ僕らの考え方、行ない方があることをハッキリ知らなきゃならないんだ」小倉は頭の中で、辞書のページでも繰ってるようにしていった。

「どうして、それを考え、どうしてそれを知ればいいんだ」藤原は問いをやめなかった。

「それは、あまり困難な問題だ。僕はそれで悩んでるんだ」と小倉は答えた。

「小倉君『人間は万物の霊長なり』という人間の造った言葉があるだろう。そこでね。僕は、昔から、一番苦しい、貧しい、不幸な階級の中で、またことに貧しい不幸なのろわれた人々でも、万物の霊長だったんだろうか? と考えることがあるんだよ。『おれはあの犬になりたい』と奴隷は主人の犬を見て思わなかっただろうか。『おれは燕になりたい』と、だれかが残虐な牢獄の窓にすがって思わなかっただろうか。『おれは猿になりたい』と、詰まらぬ因襲と制度とから、切腹を命じられた武士は思わなかっただろうか。『おれは豚になりたい』と乞食の子は思ったことはないだろうか。小倉君。