Japanische Klassiker mit Furigana
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うみほおずき
海ほおずき
小川 未明
Lesen Sie 海ほおずき (うみほおずき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.418 Zeichen · 7 Bildschirme
それは、一つのさらの中に、海ほおずきがぬれて光っていたからであります。
あや子は、これがなんというものであるか知らなかったのです。ほおずきであろうとは思ったけれど、かつてこんな珍しいものは、見たことがなかったからです。
「おばあさん、これはなんというものですか。」と、あや子はほおを染めながら、店に腰をかけていたおばあさんにききました。
おばあさんはもう、頭の髪の毛がだいぶ白くなっていて、人のよさそうなおばあさんでありましたから、あや子はつい、そういって聞く気になったのでした。
「これですか、海ほおずきですよ。ここらでは、めったに売っていませんよ。」と、おばあさんは答えました。
あや子は、家へ帰ってからお母さんの許しを受けて、買おうと思いました。それで、途すがらも海ほおずきのことを、頭の中で考えながら歩いてきました。
彼女は、あのたんぼにできる真紅なほおずきよりは、どんなに、この、海にある珍しいほおずきを、ほしいと思ったかしれませんでした。
「お母さん、海ほおずきを買ってきてもよろしゅうございますか。」と、あや子はお母さんにいいました。
「おまえがそんなにほしければ、用事をしまったらいっておいでなさい。