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Japanische Klassiker mit Furigana

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うみぼうず

海坊主

田中 貢太郎

Lesen Sie 海坊主 (うみぼうず) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.271 Zeichen · 3 Bildschirme

Aozora Bunko

と、そこへ附近の壮い漁師たちがはしゃぎながら船からあがって来た。それと見て女房は駈け出して往って、

「何人か来ておくれよ」

と云って事情を話した。皆血の気の多い連中のことだから、

「そいつは怪しからん、やっつけろ」

と云って、坊主を取り囲んでさんざんに撲りつけ、倒れるところを曳きずって往って、浪うち際へ投げだした。

まもなく所天の漁師が帰って来たので、女房はその話をすると、漁師は何かしら気になるとみえて、飯の後で磯へ出てみたが、そこには暗い海が白い牙をむいて猛り狂っているだけで、それらしいものは見えなかった。

漁師はそれから間もなく寝たが、夜が更けて往くにしたがって外はますます荒れ、物凄い浪の音が小さな漁師の家を揺り動かすように響いた。そして、一時すぎと思う比どこからともなく、

「おうい、おうい」

と云うような悲痛な呼び声が聞えて来た。眠っていた漁師ははっとして眼を開けた。悲痛な人声はまた聞えて来た。

「あ、難船だ」

漁師は飛び起きて女房のとめるのも聞かず、裏口から飛び出して磯の方へ走った。と、すぐ眼の前の岩の上に一人の坊主が突っ立っていた。それを見ると漁師は思わず、