Japanische Klassiker mit Furigana
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かいていとし
海底都市
海野 十三
Lesen Sie 海底都市 (かいていとし) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.118 Zeichen · 168 Bildschirme
つまり、共にひどく死に、そして傷ついて、この海底は死屍るいるいとなるであろう。
「カビ君。なんとか妥協の道はないのか」
僕はカビ博士にきいた。
「ないね。絶望だ。それ以上譲歩すると、わが海底都市は生存のための海底開拓ができなくなる。水深五百メートルのところまでは、絶対に自由行動をみとめてもらわねば困る」
博士は、かたい決意を眉のあたりに見せて、譲歩のできないことを主張した。
僕はオンドリのところへいって同じようなことをきいた。
「だめですね。これ以上、譲歩できません」
とオンドリは冷やかにいった。
「もっとも、わしは始めからこの協定は不成功に終ると思っていました。ヤマ族は全く無反省です。われわれトロ族がこれまでに蒙った惨禍に目を向けようとしない。そしてわれわれを無視して、無制限に侵入して来る。はなはだ遺憾だが、こうなれば一戦を交える外ないです」
オンドリは、トロ族の好戦的態度を自らの言動の上に反映して、いよいよ強いことをいうのだった。
僕は全くいやになった。悲鳴をあげた。こんなに和平のために努力しているのに、力およばず、両者はだんだん離れて行き、そしてますます態度は硬化し、前よりもずっと正面衝突の危険が感じられてくるのだ。