Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいていとし

海底都市

海野 十三

Lesen Sie 海底都市 (かいていとし) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.118 Zeichen · 168 Bildschirme

Aozora Bunko

が、水はいつの間にか嵩を増し僕の足の甲を水が浸した。

それから先は、そんななまぬるいことではなかった。水嵩はみるみるうちに増大して、水位は刻々あがって来た。床の四隅から水は噴出すものと見え、その四隅のところは水柱が立って、白い泡の交った波がごぼんごぼんと鳴っていた。

ひざ頭を水は越えた。間もなくお臍も水中にかくれた。しかも増水のいきおいはおとろえを見せず水位はぐんぐんあがってくる。

(水槽らしいが、僕をどうしようというんだろう。水浴をさせるつもりでもあるまいに……)

水は僕の乳の線を越え、やがて肩を越した。僕は今にも溺れそうになった。爪先立ちをして僕は背のびをした。

(水責めにして、僕を溺死させるつもりか。一体何奴だ。こんなに僕を苦しめる奴は?)

もういけない。爪先で立っていても、水が鼻孔に入って来る。仕方がないから僕はもう立っていることを諦めて平泳ぎをはじめた。

水は塩っからかった。

(なるほど、海水だな)

平泳ぎから立泳ぎになったり、また平泳ぎにかえったり、僕は二十分間ぐらい泳いだ。相手は僕を泳ぎ疲れさせて殺すつもりかもしれない。しかし僕は、水に浮いていることなら十八時間がんばった記録をもっている。