Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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りゃんちん

涼亭

田中 貢太郎

Lesen Sie 涼亭 (りゃんちん) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.140 Zeichen · 15 Bildschirme

Aozora Bunko

君は、また何か面白い話を聞いて来てはいないかね。

葉生 一つ面白い話がありますよ。それを話しに来たのです。

蒲留仙 そうかね、それはありがたい。

蒲留仙は思いだしたように煙管の雁首の方を膝の上に持って来て、新らしく淡巴菰を詰める。

葉生 私も淡巴菰をいただきますよ。【急いで茶を飲んでしまって、旅人の持っていた煙管を取って淡巴菰を詰め、それに火をつけて、壷の隣へ行って腰をかけ】先生、昨夜聞いた話ですがね。

蒲留仙 そうかね。

葉生 莱州から来た秀才の話ですから、つまらない旅人の話とは違いますがね。

蒲留仙 そりゃそうだろう。

葉生は淡巴菰をうまそうにすぱすぱ喫んで、ちょっと話にかからない。蒲留仙はゆっくりと淡巴菰の煙を吹かす。

葉生 その話はね、先生、周立五という男の話ですがね、その男は、顴骨がひっこんでて、頤がすっこけ、口鬚も生えないで、甚だ風采のあがらないうえに、三十二になっても、童子の試にとおらないという困り者でしたが、お父さんに随いて荊南へ行って、南城の外倉橋の側に宿をとっていると、夢に雉冠絳衣の人が来て、その人は右の手に刀を持ち、左の手に鬚のある首を持っているのですが、その人が周の榻の前へ来るなり、いきなり周の首を斬って、手に持っていた首と易えて行ったので、周はびっくりしてお父さんの足にだきつき、大声をあげたから