Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふかがわにょうぼう

深川女房

小栗 風葉

Lesen Sie 深川女房 (ふかがわにょうぼう) von 小栗 風葉 (おぐりふうよう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.597 Zeichen · 57 Bildschirme

Aozora Bunko

「ほかではないがね、お前さんに一人お上さんを取り持とうと思うんだが……」

「女房を? そうさね……何だか異りきに聞えるじゃねえか、早く一人押ッ付けなきゃ寝覚めが悪いとでも言うのかい?」

「おや、とんだ廻り気さ。私はね、お前さんが親類付合いとお言いだったから、それからふと考えたんだが……お前さんだってどうせ貰わなきゃならないんだから、一人よさそうなのを世話して上げたら私たちが仲人というので、この後も何ぞにつけ相談対手にもなれようと思って、それで私はそう言って見たんだが……どうだね、私たちの仲人じゃ気に入らないかね?」

「なに、そんなことはねえ、新さんとお光さんの仲人なら俺にゃ過ぎてらあ。だが、仲人はいいが……」と言い半して、そのまま伏目になって黙ってしまう。

「仲人はいいが、どうしたのさ?」

男は目を輝かせながら、「どうだろう? お光さん」

「え?」

「せめてお光さんの影法師ぐらいのがあるだろうか?」

「何だね、この人は! 私ゃ真面目で談してるんだよ」

「俺も真面目さ」

「まあ笑談は措いて、きっとこれから金さんの気に入ろうというのを世話するから、私に一つお任せなね」