Japanische Klassiker mit Furigana
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まんかんところどころ
満韓ところどころ
Lesen Sie 満韓ところどころ (まんかんところどころ) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.601 Zeichen · 148 Bildschirme
そのうち不思議な事に、注文通馬が三匹出て来た。どこから出て来たものか聞いても見なかったが、たしかに出て来た。三人は癪に障るほど勇んで外へ飛び出した。余は仕方がないから西洋間と日本間の唯一の主人として、この一日を物静かに休養すべく準備した。まず何よりも横になるのが薬だろうと思って、狸だか狐だか分らない毛皮の上にごろりと転がった。すると窓の外から橋本の声で、おいおいちょっと出て見ろと呼んでいる。彼れまだそこいらを迷ついてるなと思うと、少し面白くなったから、請求通原の中へ草履のまま出た。すると広い牧場のようなところに、馬が三匹立っていた。それがいずれも小汚ない駄馬だったのではなはだ愉快であった。のみならず、その中の一匹がどうしても大重君を乗せようと云わない。傍へ行くと、飛んだり蹴たりする。馬が怖がるからだと云って、手拭で眼隠しをして、支那の小僧が両手で轡をしっかり抑えている。遠くから見ると、馬が鉢巻をしたようでおかしかった。その傍へ大重君が苦笑いをしながら近寄って行くところは、一層面白かった。しかも一度や二度ではない。よほど馬に遠慮する性質と見えて、容易に埒を明けないから、みんながなお喝采する。