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Japanische Klassiker mit Furigana

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げんぞうがはら

源蔵ヶ原

山本 周五郎

Lesen Sie 源蔵ヶ原 (げんぞうがはら) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.843 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

泰二はほんの僅かに頷いた。

「おめえたちが夫婦になるまで、どんな人間にもちょっかいを出させねえって、きざなようだが、おれたちは二人のうしろ楯になったつもりでいたんだ」そう云って宗吉は片手で静かに膝を叩いた、「――これでおれの云うことは終りだ、さあ、こんどはおめえの番だぜ」

泰二は咳をし、低くうなだれ、それから頭をあげて天床を見た。

「おれにもわからない」泰二は知らない言葉をさぐりだすような、しどろもどろな調子で云った、「あいつがどうして死んだか、どうして身投げなんぞする気になったのか、まるで見当もつかないんだ」

「逢曳きのときにも話は出なかったのか」と宗吉が云った、「源蔵ヶ原ばかりじゃねえ、お光ぼうがこのうちから暇を取って出たあとでも、幾度か二人で逢ったんだろう」

泰二はゆっくりと宗吉の顔を見た。

「源蔵ヶ原だって」と彼は舌が鉛にでもなったような、まだるっこい口ぶりで反問した、「おれは知らないが、源蔵ヶ原って、いったいなんのことだ」

「いろはを順に読むことあねえ」と市三が冷やかに云った、「話を進めろよ」

「おれはほんとに知らない