Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たきぐち

滝口

山本 周五郎

Lesen Sie 滝口 (たきぐち) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.815 Zeichen · 99 Bildschirme

Aozora Bunko

二男と三男は早くから養子にやり、娘も二人は嫁にいったから、いまでは彦三郎という四男と、娘のしずだけしか残っていないが、長男の祐四郎には三十歳なのに、もう女の子が三人、男の子が一人いた。こんど生れたので男女五人という、親に劣らない子持ちであるし、「まだ若いんだからあと三人や五人は生めるだろう」と五郎左衛門は云っていた。――祝いの席には八人の客が集まった。女客は別の座敷で、これは三女のしずが相手をし、こちらのほうは叔母のせきと、若い二人の家士とでとりもちをした。八人の客のうち鵜殿の叔父と、祐四郎の役所の上役である安部斎宮をのぞいた他の六人は、祐四郎と同じ年配の者ばかりで、安宅の知っている顔も二三みえたが、彼はそっちへは近よらず、もっぱら鵜殿の叔父と話した。かれらが自分に反感をもっていることは明らかであって、留守役は嫌われるという通念は、その場のようにこちらが一人、かれらの数の多いときなど、もっとも露骨にあらわれがちだからである。庄司の叔父は安部斎宮をつかまえて、例のふしぎな博物学を展開しているらしい、むろんそのなかまに加わる気持はなかったし、鵜殿の叔父は話し相手としては退屈であった。