Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

かせいたんけん

火星探険

海野 十三

Lesen Sie 火星探険 (かせいたんけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 77.522 Zeichen · 155 Bildschirme

Aozora Bunko

その少年は山木だった。

「あっ、これは失敗じゃ。つい力が入って、このステッキが顔にあたったものと見える」

デニー博士は、ふりあげたステッキを下におろして、赤い顔をした。

河合とジグスは、すぐ駆けよって、たおれている山木を抱きおこした。そしてハンカチで鼻をおさえてやった。山木は、博士のステッキを鼻にうけ、鼻血を出したのであった。

「おお、日本の少年君、すまんことをしたね。勘弁してくだされ。さぞ痛むことじゃろう」

博士も山木を抱くようにして、自分の失敗について謝った。

「いいんです。もう大丈夫です」

と、山木は首をふって見せた。すると、またどくどくと鼻血が流れて服をよごした。そのまわりには町の人々が黒山のように集まって来て、わいわいいい出した。デニー博士はいよいよあわてて、「おいジグス君。この少年を、僕の車にのせて医師のところへ連れて行こうと思うが、どうだろう」

「いや、もう大丈夫ですよ。さわがないでください」

山木は、はずかしそうにいった。河合が紙を巻いて、山木の鼻の穴に栓をかってやった。そして顔の血をすっかり拭ってやったので、山木の顔は元気に見えた。

そのときデニー博士は、ジグスを呼んで、ポケットから一挺の古風なナイフを出すと彼の手に渡して、