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Japanische Klassiker mit Furigana

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かせいたんけん

火星探険

海野 十三

Lesen Sie 火星探険 (かせいたんけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 77.522 Zeichen · 155 Bildschirme

Aozora Bunko

河合は扉のハンドルをつかんだまま床の上におしつけられた。他の三人の少年たちは平蜘蛛のようにへたばった。と、次の瞬間には、部屋全体がきりきりきりと独楽のように廻り出した。室内にあった自動車同士が、はげしくぶつかり合い、ドラム缶がひっくりかえり、油がどろどろ流れだす。缶はがらんがらん転げまわる、少年たちはその下敷になるまいと逃げ廻る、いやたいへんなさわぎとなった。

が、そのさわぎも二分間ほどで終り、あとは大体しずまった。ただ、床がたえずこまかい震動をつづけているのと、張ってある紐がゆらゆらゆれているのと、それからときどきぐいっと床が持上げられるように感ずるのと、それだけがいつものこの部屋とはちがっていた。しかしさっきのあの物音と震動とは一体何事であったのか。

そのとき河合はようやく扉をひらくことに成功した。彼は廊下にとび出した。それに続いて三少年も、とび出した。

廊下には人影がなかった。また人声もしなかった。静かでありながら、何だか様子がおかしい。

「おや、こんなところに窓があいている。今まで窓なんかなかったのに……」

と、河合がいいながら、そのふしぎな窓のところまで行って、外をのぞいた。