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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme

Aozora Bunko

イマージュ。……(ほとんど無意識に先程投げ出してあった絵具箱の方へ行き、それを抱えて絵の方へ行き、箱を開け、パレットと筆を出して、椅子を引き寄せて絵に向っている)

タン 坐るんですか? 今日は、よしにしといたら、どうですかね?

ヴィン ……(そう言っているタンギイを、既に画家の眼でみつめ、筆が知らず知らずパレットに行っている。タンギイは、それから縛られたようになって、ひとりでに、いつもモデルとして掛けることになっている壁の前の椅子に行って掛けている)

ヴィン シャッポは?

タン ああ、そうそう。(と、壁の下方にかけてある麦わら帽子をかぶる。「タンギイ像」のタンギイになる)

ヴィン ……(それを見、次にパレットの上で絵具をつけた筆をカンパスに持って行き、塗りかけるが、塗らないで、筆を持った手で、自分の額をつかむ)

タン どうしました?

ヴィン ……頭が痛い。

タン あんまり、この、昂奮なさるから。……いっとき休んでいったらどうですかな。

ヴィン いや、大したことはない。近頃ちょいちょい、こんなことがあるんだ。……痛むと言うよりも、何か鳴るんだ。キューンと鳴って、そこら中がキラキラと白く見える。