Japanische Klassiker mit Furigana
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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――
炎の人――ゴッホ小伝――
三好 十郎
Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme
そこへゴーガンが来てくれた。不安は消えた。いまでは無事に切抜けられる自信を持っている。俺たち二人は一カ月二百五十フラン以上は使わない。ゴーガンは料理がうまい。俺も彼から習おうと思っている。こうして安上りに共同生活しながら、二人でグングンと立派な製作をする! そのうちに、印象派の画家たちや若い画家たちがここにやって来ていっしょに暮し、いっしょに絵を描いてその指導者にゴーガンがなる! 愉快ではないか。ハハ!(神経的に、しかし愉快そうに笑って)ゴーガンは早くも、自分のアルルの女を見つけたらしいよ! 俺も、あれくらいに恋愛の腕があると良いと思うが、しかし俺の手の届くのは風景だけだ。フフ! 俺たちは大いに女郎屋を研究しに行くつもりでいる。毎日、朝から晩まで二人とも仕事仕事で過ぎて行く。夕方になると俺たちはヘトヘトになってカッフェへ行く。そのカッフェの夜の景色をそのうち俺は描こうと思う。ガス燈がきらめき、青い夜空に星がまたたく。そのテラスでは、ここに来て俺が知り合った士官のミリエや、画家のボッシュや喜劇俳優や、たまにはルーランも寄って、コーヒーを飲み、小さいパンを食べ、白葡萄酒に時々はアブサンを飲む。