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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme

Aozora Bunko

しかしまだ僕にはデッサンがチャンとやれないんです。

ワイセ これでいいんだよ。自分の眼を信用したまい。

ヴィン ……(モーヴに)アントン、それで、僕はどうすればいいんです? こんなにまで父に心配をかけ――母も僕のことをあんまり考えていたんで病気になったそうだし、それにテオはこうして「兄さんのことは、私の力に及ばないような気がします」と書いて来ているし……まったく、僕はロクでなしの、みんなの重荷だ。どうすればいいか、僕は、それを思うと苦しくって――

モーヴ だから、私の言う通りだな――

ワイセ ゴッホ君、聞くな! 君は絵かきだ。絵かきは絵さえ描いていればいいのだ。その他のことは、どうでも良い! ハタが困ろうと、親兄弟が泣こうと、うっちゃって置け。誰と寝ようと、梅毒になろうと、餓え死にしようと、そんなことはどうでもいい。絵さえ描いて行けばいいんだぞ!

ヴィン いいえ、僕は、とてもそんなことは出来ません。僕はこんなに弱虫で、みんなに迷惑ばかりかけているのが、とてもたまらないんです。早く、僕の絵が売れるようになれば、少しは――

モーヴ だからさ、そんなふうに思っているのが嘘でなかったら話は簡単じゃないかね。