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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme

Aozora Bunko

もしかすると、その二つを持ってモーヴがここへ来て、手きびしいことを言やあしないか。……すると、同じような手紙を二通も読まされたら、兄さん、こたえ過ぎやしまいか、こいつは、いけないと思ってね……実はそれが心配になったもんだから、こっちへ廻る気になって、そいで停車場から馬車を雇って、モーヴの所へも寄らないで、急いで来たんです。

ルノウ あんたが、するとパリにいらっしゃる弟さんだね?

テオ やあ。(ヴィンセントに)手紙のことは、あんまり気になさらんで下さい。

ヴィン モーヴは、そして、絶対にシィヌと別れろと言うんだ。別れなければ今後一切めんどうは見ない。……だけど、テオ、僕として、それをどうしてウンと言えるかね? そしたら、モーヴは怒って帰ってしまった。そりゃ、お父さんや君に始終心配ばかりかけて、僕はすまないと思う。しかし――

テオ いいんです、いいんです。お父さんは、とにかく、ああして牧師なんですからね、手紙に書くと、どうしてもこの、道徳的なむつかしいことになってしまって、この、厳格な調子になる。そこは兄さんも理解してやらないといけないと思うんだ。僕の手紙は、ただ兄さんのことをくれぐれもよろしく頼むと言う意味の手紙で、しかし相手があの調子のモーヴだから、こっちの書きようも少しきびしくなるんで――