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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme

Aozora Bunko

酒を飲んだような顔もしていない。その間にテオは、ベルトやベルナールに目礼する)

ロート ちえっ、タヒチの種牛め!(フラフラと元の椅子の方へ)

テオ (再びゴーガンに)ねえゴーガンさん、お頼みしますよ、この調子でやって行けば、兄は今にどうにかなってしまいます。目に見えているのですそれが。それに、私も、もうたまりません。兄がパリへ出て来てから私は、こうしてあなた、目方が五キロから減りました。たまらないのです。このままで行けば兄も私も共倒れになります。

ゴー 追い出したらいいじゃないか。

テオ それが、そ、それが出来るくらいなら、こんなに私苦労しやしません。兄は今絵のことで夢中なんです。まるで頭が絵のことだけで燃えるようになっていて、ほかのことを考えることが出来ないんですよ。何か話しても、まるきり相談にはならない。わかってくれようとはしないんです。兄としては、それも無理ないんです。オランダから、いきなりこっちへ来て――私がまだ早いからといくら止めても聞き入れないで、勝手にいきなり飛び出して来て、そして、あなた方の、この、印象派の皆さんの明るい色の中に叩きこまれて、カーッと昂奮してしまったんですよ。