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Japanische Klassiker mit Furigana

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むじんとうにいきるじゅうろくにん

無人島に生きる十六人

須川 邦彦

Lesen Sie 無人島に生きる十六人 (むじんとうにいきるじゅうろくにん) von 須川 邦彦 (すがわくにひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 100.616 Zeichen · 201 Bildschirme

Aozora Bunko

と、おどろいたような声で、報告した。

これを聞いたとたんに、私は、

「総員配置につけっ」

と、どなって、やすんでいる者を、みんな起させて、非常警戒をさせた。

海の深さを、すぐつづいてはからせると、

「六十尋」(百九メートル)との報告があった。

百二十尋が、たちまち六十尋と、浅くなっているのだ。これは、船が、パール・エンド・ハーミーズ礁にちかづいている証拠だ。パール・エンド・ハーミーズの珊瑚礁は、きりたった岩で、深い海のそこから、屏風のように岩がつき立って、海面には、その頭を、ほんの少し出しているのだから、岩から半カイリぐらいのところでも、六十尋の深さはあるのだ。

船が、パール・エンド・ハーミーズの暗礁におし流されて行くことは、もうのがれられないことになった。もっと浅いところへ行ったら、海の底が、砂でもどろでも岩でもかまわない、錨を入れなければならない。私は、

「投錨用意」

の号令をかけた。つづいて、

「四十尋」

「三十尋」

と、深さをはかっている者のさけぶ声。浅くなりかたが、とても急だ。船は、一秒、一秒、暗礁の方に流されて行くのである。

「二十尋」(三十六メートル)