Japanische Klassiker mit Furigana
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むだい(に)
無題(二)
宮本 百合子
Lesen Sie 無題(二) (むだい(に)) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.972 Zeichen · 4 Bildschirme
十一月十九日
North Carolina と South Carolina との間を通る。
砂の多い、白く光る地面には、粗毛のような薄茶色の草が一杯に生えて、晩秋の日を吸いながら輝く色々の樹木の間には、Sandstorm をふせぐための、腰の高い木造のバラックが、ポツリポツリ並んで居る。
赤みを帯びた卵色の地の色と、常緑樹と、軽い水色の空は、風景にふしぎな愛しみと暖かみを与える。とりのこされた綿の実が、白く見える耕地からゆるやかな起伏をもって延びて居る、色彩の多い遠景、近くに見ると、色絨壇のような樹々の色も、遠くなるにつれて、混合した、一種の雑色となって、澄んだ空の下に横わって居る。
赤や茶や黄や、緑や、其等の色は、「褪しゃ」を地にした此の辺の人間が着る着物のような、プリミティブな可愛らしい感じを与える。
色々の樹木が、肩を並べて立って居るようすは、都会のようだ。紐育の建物を見て感じするような色と線の、交響楽を感じる。けれども、無人な或は、土の中のような色をした黒坊の母子が、放牧された牛などに混って、ぽつんと、野の中に立って居る様子は、非常に物淋しい心持がする。