Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ばくやくのはなかご

爆薬の花籠

海野 十三

Lesen Sie 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 101.908 Zeichen · 204 Bildschirme

Aozora Bunko

よし、こうなれば、荒療治だ」

そういうと、トラ十の手に、きらりとなにか光った。トラ十がポケットから、ピストルを出したのである。

「うごけば、これだ。おとなしくしろ」

トラ十は、くらやみの中で、きみの悪い笑を顔にうかべていった。

「うしろを向いてもらおうかい。おれは、やるだけのことはやるんだ」

トラ十の命令で、やむなく黒川と房枝とは、うしろを向いた。トラ十は二人の手をうしろにまわさせて、麻縄でしばった。それから、走れないように、足首のところも結んでしまった。

そうしておいて、トラ十は二人の持ちものをしらべ、それから二人のからだをしらべた。トラ十は、明りが往来へもれるのをおそれて、柱のかげへ二人を入れてしらべたのであった。

「どうもおかしい。なにもない」

トラ十が、ふしぎそうにいった。

「そら、みろ。わたしたちは、なにもかくしていないのだ」

黒川が、たしなめるようにいった。

「なにをいっているか。おれは、まだ、あきらめているわけじゃない。なければないで、これからもっと御丁寧に、お二人さんをしらべるだけのことさ。裸にむいても、指の一本二本を切りおとしても、ほんとうのことを白状させてみせるぞ。