Japanische Klassiker mit Furigana
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ばくやくのはなかご
爆薬の花籠
海野 十三
Lesen Sie 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 101.908 Zeichen · 204 Bildschirme
深夜の研究をつづけている彦田博士のそばには、その花籠が飾られてあるのであった。
房枝は、そんなことは知らず、ただもう夢中でよろこんでいたが、彼女のうしろには、まっ黒な悪魔が立っているのだ。
「おいおい、誰じゃ、そこにいるのは」
眠っているとばかり思ってた黒川団長が、いつの間にかベッドの上に目をあいていた。房枝とスミ枝は、涙をそっと拭いて、黒川の枕許に近づいた。
「ああ、房枝か、もう一人は、スミ枝だな。ここはどこだろうね」
「ターネフさんのお邸ですわ」
「なに、ターネフさんのお邸? はてな、ターネフさんが何か重大な事件が起るといっていたのを、おれは耳にしたんだが、あれはどんな事件だったかしらんか」
「え、重大事件とは」
「ええと、待てよ。そうそう爆薬を仕掛けた花籠を、都下各生産工場へくばって、今夜何時だかに、一せいに爆発させるとか」
「ええっ、黒川団長。もっとくわしく聞かせてください」
そこで黒川は、はからずも、ターネフたちの会話を耳にした話を、房枝たちにしておどろかせた。しかしかんじんの爆発時刻が、いつだったか、黒川は思いだせないのであった。午後五時だったか、八時だったか、それとも九時だったか。