Japanische Klassiker mit Furigana
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ばくやくのはなかご
爆薬の花籠
海野 十三
Lesen Sie 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 101.908 Zeichen · 204 Bildschirme
帆村の言葉は、ついにでたらめに終ったのであろうか。
ただ、爆音は、そのとき一回きりであったことと、皆がたちさわぐ中に、帆村一人が、平然とおちついていることが、敏感な田所検事を不審がらせた。
「帆村君。あの音はなんだ。あれでも、爆発じゃないというのかね」
帆村は、ちょっと困ったという顔をして、
「今のも、やっぱり爆発でしょうね」
「すると、君の予想は、見事にはずれた」
「いいえ、はずれてはいません。今のは番外です。他の工場は、どこもみんな、林のように静まりかえっています」
「なるほど、それはそうだ。だが、番外とは、どういうことかね」
「あれは、あれは多分、トラ十のやった仕事じゃないでしょうか」
「トラ十? トラ十といえば、さっきから見えないが」
「僕も、ちと油断をしておりました。トラ十はすっかり改心して、僕と一緒にターネフ邸にしのびこみ、僕に手伝って、あのとおり、おそるべきBB火薬を新X塗料ですっかり無力にしてしまったのです。だから、僕はつい目を放していたのがいけなかったのです。トラ十が、われわれのそばから姿を消したことに気がついたのは、三十分ほど前でした」
「それで、番外の爆発事件というのはどういうことかね」