Japanische Klassiker mit Furigana
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はちゅうかんじけん
爬虫館事件
海野 十三
Lesen Sie 爬虫館事件 (はちゅうかんじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.914 Zeichen · 38 Bildschirme
同じような操作がくりかえされたが、これも開かれた内部は、第一のタンクと同じく、空虚だった。
失望したような、そして又安心したような溜息が、どこからともなく起った。
遂に第三のタンクの番だった。流石の鴨田も、心なしか緊張に震える手をもって、スパナーを引いていった。
「ガチャリ!」
とうとう最後の唐櫃が開かれたのだった。
「呀ッ!」
「これも空虚っぽだッ!」
帆村は須永に目くばせをして彼一人、前に出た。彼の手には自動車の喇叭の握りほどあるスポイトとビーカーとが握られていた。
彼は念入りに、白い襞のまわりを獵って、何やら黄色い液体をスポイトで吸いとり、ビーカーへ移していた。
だがそれは大した量でなく、ほんの底を潤おす程度にとどまった。
帆村は尚もスポイトの先で、弾力のある襞を一枚一枚かきわけ、検べていたが、
「呀ッ」
と叫んで顔を寄せた。
「これだッ。とうとう見付かった」
そう云って素早く指先でつまみあげたのは長さ一寸あまりの、柳箸ほどの太さの、鈍く光る金属――どうやら小銃の弾丸のような形のものだった。
一同は怪訝な面持で、帆村が指先にあるものを眺めた。帆村はその弾丸のようなものを鴨田の鼻先へ持っていった。