Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

いぬがなくとガラスがこわれるか

犬がなくとガラスがこわれるか

中谷 宇吉郎

Lesen Sie 犬がなくとガラスがこわれるか (いぬがなくとガラスがこわれるか) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.337 Zeichen · 41 Bildschirme

Aozora Bunko

注意すべきは、なまじっかの栄養学の知識で、自然を律しようとすることである。これは栄養学ばかりでなく、科学全般についていえることであろう。

運動とか、体温の保持とかいう問題は、比較的物理化学的現象に近い現象である。そういう問題の場合は、無限小のものが、有限の影響をもたらすことは、まずあるまい。しかし、食慾のような精神作用の場合は、測定にかからないくらいの微量のものが、全身の機能に影響しても、ちっとも不思議ではない。

牛にこういう鋭敏な感覚があるのは、ちょっと考えると不思議なようであるが、人間の感覚はもっと鋭敏とおもわれる節がある。

人間の五感は鈍感なもので、機械の方が精密だと、一般にはおもわれている。そういう場合もあるが、機械や分析では識別できないような、ごくわずかの差を、人間ははっきりと区別できる場合もある。

暮しの手帖の59号に、ものがくさる研究の話が出ていたが、その研究で、匂いを利用してくさり始めをしらべたのは、非常におもしろい着眼とおもわれる。鼻や舌くらい敏感な機械はちょっとないからである。

匂いについて考えてみるに、樟脳の一片を室内にしばらくおくと、樟脳の一部は、昇華蒸発をして、室内の空気中にまじる。