Japanische Klassiker mit Furigana
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いぬのいたずら
犬のいたずら
夢野 久作
Lesen Sie 犬のいたずら (いぬのいたずら) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.225 Zeichen · 3 Bildschirme
「今に十二年目になると僕が帰って来る。その時には犬の年の子供は最早二十五になっている。男の児は最早兵隊に行って帰って来ているし、女の児ならばお嫁さんに行く年頃だから、その時に良い事をした児には良い事をしてやり、悪い事をした子には何か非道い罰を当ててやろうと思うんだ」
「フーン」
と猪は犬の言葉を聞いて腕を組んで考えました。
「オヤ猪君、何を考えているのだい」
「ウン。犬さんがそう言うと、成る程一々尤もだが、それはあまり感心しないぜ」
「何故、何故」
と犬は眼を瞠って申しました。
「それは、今年はまだ小僧だからまだいたずらをするだろう。しかし二十四にも五にもなったら、だんだんわけがわかって来て、そんないたずらをしなくなるだろう。そんなにいい人になった時に罰を喰わせるのは可哀そうではないか」
このように言われると犬も考えました。
「成る程。君は猪と言う位で無暗にあばれるばかりと思ったら、中々ちえが深い。そんならこうしようではないか。このいたずらをした児がもし二十五になっても悪い事をやめていなかったら、罰を喰わせる事にしよう。又良い児が悪くなっていたら、御褒美をやらない事にしよう」