Japanische Klassiker mit Furigana
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いぬ
犬
三遊亭 金馬
Lesen Sie 犬 (いぬ) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.861 Zeichen · 16 Bildschirme
犬にも流行り廃りがあって、大正から昭和のはじめ頃までは、このブルドックが盛んであった。大正頃の川柳に、
ブルドック百円だして引きずられ
昭和も三十年頃から猫も杓子もスピッツを飼うようになった。大正頃は畜犬税が半年に三円五十銭であった。その頃咄家に鑑札があって、幅二寸に長さ三寸くらいの巻煙草の箱くらいの紙へ「遊芸稼人」と書いてあった。稼ぐという字がなんとなく情けないような心持ちであった。表に東京市の四角な判が押してあり、裏は生年月日に芸名、落語協会長の判があって、「これを四六時中持って歩け」という御布令があって、これを持っていないと営業ができなかった。そのかわりに夜おそく飲んで、帰りに非常線に引っかかっても、これさえあれば大いばりで通れたものだ。ぼくなぞは火事の非常線までこれを見せて通ったことがある。旅へでるときにはこの鑑札を送って、「乗り金」という前金を受けとったものだ。
その頃、われわれ咄家には所得税も源泉課税もなにもなかったが、この鑑札の税金が半年に三円五十銭で、ちょうど犬の税と同じであった。大正時代にこの咄をぼくは高座でしゃべって大受けであった。