Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうかしあかちょこべえ
狂歌師赤猪口兵衛
夢野 久作
Lesen Sie 狂歌師赤猪口兵衛 (きょうかしあかちょこべえ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 39.418 Zeichen · 79 Bildschirme
「へえへえ。それは存じておりまするが、それならば今の御寮さんは……今の斬られた娘の継母どんの元の素性は……」
「……ヘイ。あれはソノ……何で……」
「構わずに聞かせて下されませ」
「ヘイ。何でも相生町の芸妓衆とかで、素性もアンマリ良うないと言う世間の噂で御座いましたが……南無南無南無……」
「ふうむ。名前は……」
「たしかオツヤとかオツルとか……イヤイヤ、オツヤさんと申します筈……」
「ふうむ。おツヤどん……年も二十くらい違いますのう……御主人と……」
「さようで……あの斬られたお熊さんと十五違いぐらいで御座いましょうか……いつもお二人で仲よく当寺へお参りになりましたもので、他目には実の親娘としか見えませぬくらい仲が宜しゅう御座いましたが……南無南無南無……」
「ふうむ。不思議不思議……ほかにあの蔵元屋の家付の者はおりまっせんかナア。たとえば番頭ドンとか、御乳母さんとか」
「ホイ。それそれ。そのお乳母さんが一人おりますわい。あの娘御の小さい時からのお乳母どんで、たしかお島どんという四十四、五の……」
「ふうむ。そのお島どんと、今の後妻のおつやどんとの仲はドゲナ模様か、御存じありますまいなあ」