Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうかしあかちょこべえ

狂歌師赤猪口兵衛

夢野 久作

Lesen Sie 狂歌師赤猪口兵衛 (きょうかしあかちょこべえ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 39.418 Zeichen · 79 Bildschirme

Aozora Bunko

前に貧乏神を悪く言うた奴ほどこの罰が非道う当りまするようで……」

「ハハハ。ナカナカの理屈じゃ」

「それに引換えまして私共の一生は、まことに貧乏神様々で御座います。貧乏神様の御蔭なりゃあこそこげに気楽な一生が送れますので、福の神様が舞込んで来かかりますと、どうぞ他所様へ他所様へとお断り申上げますような事で、貧乏神から兄貴とも親分とも頼まれる心安さ。大切なものは貧乏徳利と渋団扇一枚。気にかかるものは一つも御座いません。仕事と言うては元手要らずの掃溜漁り。他所様のお余りで明日の生命に事を欠かぬ気楽さ。出放題の和歌を詠んでは人を笑わせ、縁を取持っては人間の種をアチコチに蒔いてまわるのが何よりの道楽で……棄てた水仙、粋ゆえ身故、水に濡れ濡れ花が咲く……とか申しますなあ。天道様の広大な御恵みの下で伸び伸びと暮いておりまする。千両箱の山を積んでもこの楽しみばっかりは、お譲りする訳に参りませんので……ヘエ……」

松倉十内は又しても余計な事を言ったために、非人風情に吹き巻くられた形になったので、スッカリ苦り切ってしまった。不承不承にうなずきながら話を変えた。

「ウムウム。