Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 174.521 Zeichen · 344 Bildschirme
この写真に、お母さんが入っていらっしゃいません、私たちはお母さんも見たいことね。
咲は月一杯はいるつもりでしょう。家片づけや月番やをやり乍ら。達ちゃん上京するなら、家が余り狭く暮すようにならないうち、そして咲がいて、国のお守り出来て、わたしと達ちゃんが、すこし留守しても結構というときがいいと思って、手紙出しました。くり合わせがつくかどうでしょうか。
こうして、腕ニュッと出るキモノ着ていると、みが入って光沢もよくなって来たのが分って、うれしいと思います。きのうだったか、紀という従弟が来て音声が響きがちがって来たと云ってくれました。この間迄は、病人ぽかったって。わたしは或ところ迄丈夫になると、闊達に暮すのが療法になるたちなのね、誰にしろそうですが。仔犬めいて夕飯すますと眠たくなったりするのも暫くはいいのかもしれません。又々丸みを帯びはじめ、自分で自分の体の愛嬌を感じるとうれしいわ。何となしぱっちりしなくてグタグタしているのは腕一本眺めても感服いたしません。ころころでも閉口ですが。現今の生活で、そうなりっこありません。丸く短き腕をふり、というのが関の山でしょう。