Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 174.521 Zeichen · 344 Bildschirme
それ迄御辛棒下さい。そして、さもよめそうなふりをしないことを、閉口頓首の正直さとしておうけとり下さい。其でもそちらの待つ間にこの頃は本をよむようになり、細菌物語も終りました。余り結核菌についてあっさりかいてあるので目白の先生に話したら、衛生学者だからの由。弘文堂の本もそうして読もうと思います。営養読本もつまりはそちらで読んだのよ。たっぷり一時間半あるとよめますね。かなり。電車などの中では全く駄目。新聞は今も殆ど見出しよ。本文には努力がいります。
では又。木曜日にお目にかかれると思いますが。
五月二十六日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(はがき)〕
隆治さんの宛名が変りました。
ジャワ派遣輝第一六三〇〇部隊(乙)
けさは、胡瓜の苗を植えました。問題の南瓜が遂に二本出て、思わず二匹出たよと申しました、そんなに生きものが出たという感じ。大きい種は孵ったという感じよ。
五月二十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕
五月二十七日
今、夜の九時です、きょう歯医者が手間どって、かえったのが七時。それから御飯たいて今すんだらこの時間。けさは咲が帰るのでわたしは五時半から起きて働きました。