Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 120.583 Zeichen · 240 Bildschirme
と真平御免を蒙りました。
さて、明日から入る渋湯はたのしみです。「なじょった湯だべ」。どんな湯かしら。「きいたらうれしいけんじょ」きいたらうれしいけれど。けんじょう、という風な力点よ。
太郎は空スーケーホーと申します。それでもこちら生れでないから発音が軽く澄んでいて、土着の人がきくと「ハイカラ」なんですって。そちらは却って標準語でしょう。女が暮すにも伝統がないから助かると思います。しかし離れやというような建築法は用いないでしょうから(防寒上)どんなところに住むのでしょうね。そちらのある入江から北西に二つほど入江を先へ行ったところに紋別下湧別というところがあって、そこに字何とかいうアイヌ語の部落があって、そこによにげの久一が、今は出世して居りますって。この久一という人は祖母の頃、前の畑を耕していた人です。納れなかったのね狭いカンプラ畑では。そこであっさり海をわたり、どんどん行ってそこの岸でとまったのね、そして今では「馬も立てているだべ」ということです。開成山から行っている人が多いのですって。思いがけないことねえ。わたしはその久一のところへ梅干をおみやげにもって行きます。