Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 50.453 Zeichen · 101 Bildschirme

Aozora Bunko

叱れるうちはまだよいというのは本当の言葉よ。叱ったって仕方がない、わるいと云うのではないがどうも何とも仕様がない、そういうのは大変困るものです。そういう生活に対して或レン憫が感じられる場合こちらの心持は楽でないところがある。家じゅうで今は私が一番年上なのですもの。いろいろこれまでと違う経験をして居ります。大事にしすぎて昔風のお嬢さん風邪を引くことがないとも限らない等と! 温室の空気などと! おお。私は重い睡い空気と何とか新鮮な人間の生きるにふさわしいオゾーンを発生させようと夜もひるも動いている小さい丸いダイナモなのに※(感嘆符二つ、1-8-75) あなたの手紙は私を笑わせ、そして愛情のふかい怒った心持も起させ、ゲンコをその鼻先にこすりつけて上げたいと思わせます。おお。本当にぶって上げたい。

坐布団は見つかりました。半ズボンは急に一つともかくお送りしました。きょうの夜夏のかけぶとんが出来るからお送りいたします。私はゴーリキイ研究を一冊にして出版することになったので八月中旬までそのために大勉強です。この仕事は一昨年の冬書いたバルザック研究等とまた違った意味でいかにも私らしいものであり、自身のためにも――作家的発展のためにも大変よいものです。