Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 374.755 Zeichen · 745 Bildschirme

Aozora Bunko

今度は本当に御自分も御自分の目で見ていらっしゃれて、うれしいし張りあいがあるし、共通の話の種が殖えてようございます。島田で、東京へ行こうと思うとおっしゃったとき、私は飾りなく云えば、さてと困ったの。実に困ったの。おいでになり、第一日第二日まだお気持がきまらず、それがわかりましたが、もう今日では、あなたのお心もよくのみこめたから、いっそせんない思いをさせることは云うまい、云うたとてどうなろうか、というところに落付いて、こんなに皆が大切にしてくれるのもあなたのおかげ、と思っていらっしゃる。大変結構です。御上京になって甲斐があったと申すものです。あなたのやさしい笑顔や、その上でお母さんがどんなに足をとどろかせなすっても、ゆったりと持ちこたえる気持の豊かさ(ゆたらかというのね、あっちでは)にふれて、しこっていたものがとけたようなお気持と見られます。よかったことね。二日のお手紙の、奥の手のお望み[自注15]というところ、大変ユーモラスに「ハアよう知っちょりやる」と笑っていらっしゃるという工合です。これらはすべて望み得る最上です。私の心くばり、いろいろのお伴、皆甲斐あった、本当にうれしゅうございます。