Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 374.755 Zeichen · 745 Bildschirme
きのう『婦人公論』が来て、いつぞや一寸かいたと思いますが、「私の不幸」という三枚ばかりの文章。いろんなひと、例えば金子しげり、時雨、夏子、宇野千代、私など。なかに稲ちゃんが女の不幸を自身の不幸として云っていました。現代のこの歴史のなかでの女であるということが、決定的に不幸であると、だが仕方がない、やって行くしか仕方がない。「女というもののほかに自分の性格というものもありますから」と。これは何かよんで苦しい文章でした。何となくこの頃わき目に苦しそうです。
女の作家など、文学全般の低下のままに、ひどいありさまとなって只達者に、女だものだからそういう露出性、ばかさも男の下らぬ興味をひく故のような作品など、恥知らず書いたりする世の中ですから、一方、真面目な女の辛さは倍加するわけです。しかもその苦しさが、爽やかにはゆかず。苦しさをも快よしとするような高く翔ぶ味でなく現れるのですね。
この短文のなかで、私は不幸と固定して感じつめているものはないことや、スポーツにおけるフェアプレイのよろこび、かなしみ、善戦というものの勇気、それが人生の感じで、もし私が道具としておしゃもじ一本しか持たないとして、対手が出刃もっているとして、やっぱり私はそのおしゃもじを最大につかって、たたかい、それを道具としてすてない勇気、を愛している