Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 374.755 Zeichen · 745 Bildschirme
その後お体の工合いかがでしょう。おつかれになるでしょうね。致し方はないが。それでも、私はこの頃すこし安心して居ります。もと、あなたは御自分の体のことちっとも仰云いませんでしたから、どの位どうなのかわからず、おやと思うとやたらに気にかかりました。この頃は、おききすればマア、すこしは仰云る。その方がいいと思います。あなたはユリの体のことばかりきいて下さるけれど、私にしてみれば、そちらの方をよく知りたいわけですから。そして、あなたの体の御様子というものも、やっぱり私たちの生活の内のことですものね。体の様子を私に云って下さることは、そのことで、私が全体としてのやりかたに別に感情を妙にしての間違えをしたりしないということを、あなたが十分わかって安心していて下さることだと考えるのです。
さて、きのうは、『文芸』にかくのを四十枚かき終り。「この岸辺には」という題です。これは書きかたがむずかしくて。何にしろ過渡期の初りですから、単純なかきかたで四十枚余かいて終ったが、どうもと思えるので初めの二十枚余すっかりこねかえて。武者の「新しき村」と有島のことから、その反映の分析から入りました。