Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 374.755 Zeichen · 745 Bildschirme

Aozora Bunko

時々刻々が反映していますから。それは感情に反映しているのですから。この三四年間を自分で世帯をもって暮すのとそうでないのと、どの位ちがう結果になるでしょう。面白いと思います。時代のカンというようなものは面白いところにありますから。料理に対する感情などでも、私たち流の真価が益※(二の字点、1-2-22)発揮されて来るわけでしょう。実質的なところが、ね。

文学の仕事と云っても劇は劇場の関係がひどくて、小説の矢田津世子ぐらいのがくさっていますそうです。評価の点で矢田がどういう作家であるかということは別で、ともかくその程度のが。劇で心理描写が出来にくいというのもいろいろの点で制約ですね。岡田さんは久しく抱月、須磨子、逍遙を描きたいのだそうですが、それをかくと、早稲田演劇図書館お出入りさしとめのようになるでしょうとのことです。逍遙のバツが民蔵その他がんばっていて、劇壇の半分は対立するというのだからたまりませんね。

話していて面白く思ったことは、岡田さんは抱月と逍遙とにとって須磨子がかけがえのなかったという感情葛藤の面のみであり、私は本当に書けるのは、須磨子にとって抱月が、かけがえのない人であったということの心理しかないと云うみかたをしている点です。