Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 374.755 Zeichen · 745 Bildschirme

Aozora Bunko

では二十二日にね。二十一日にはおことづけはいくらでも。では。

十一月二十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

第一〇八信

きょうはおだやかな日でしたね、暖かくて。私は気づかれが出たようになってボンやりして居ります。一昨日心祝いに買った花を眺めながら。

この数日来私は本当に本当に、という工合だったものだから。どうか益※(二の字点、1-2-22)お大切に。ああ、それでも手は膨れて居りませんから御安心下さい。本当はこんな手紙かいていないでほかのものを書かなければいけないのだけれども。例の芭蕉を。でもマア芭蕉さんはちょっとそちらにいて頂いて、というわけです。

きょうお母さんからお手紙でした。てっちゃんは島田へ行ってね、あなたの代りと云ってお墓詣りをしてくれましたそうです。そして一泊して次の日は虹ヶ浜へ行ったりして(お母さんと)その夜もゆっくりして、「親孝行をなさるようなお心持で万事につけ私をいたわって下され息子たちに会ったような心持がして」と云っておよこしになりました。てっちゃんの面目躍如として居ります。お母さんのこのお手紙をよんで、私が去年十二月二十三日かに盲腸をやって病院にかつぎこまれたとき、偶然目白へ来たと云ってすぐあとから追って来て、私のベッドのわきに立ったときのてっちゃんの心痛溢れた顔つきを