Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 374.755 Zeichen · 745 Bildschirme
但これは全部おくりものというのではないの。だけれども来年は何しろその四割高ですから、この三四年間のために一とおりは入用というわけ。この項はこれで。
きょうはチリ紙のために気を揉みました。なかなかもうないの。いろいろの紙類どっかのお倉でグーグーというわけでしょう。大人の童話は、つみが深いと申すわけです。
二十三日
ああ、やっとやっと二階へ来て、落付いて、その膝の上へ手をおいて、ちょっと御挨拶。
けさのお手紙ありがとう。その前に一昨日のつづき。発ちゃん母子が夕飯をたべてかえるというので一緒にたべて、大いそぎで目白の駅まで出かけて、東京駅へ。案外すいた汽車の窓の中にチラリとそれらしい人かげを見たが、一向澄して窓から外へ首を出してもいないの。いそいで前部のそちらへ行ったら、もう出口のすぐのところに赤いコートに赤ショール、黒トランクを前においた多賀ちゃんが立って居ります。前歯をなおしてすっかり冨ちゃんに似てしまって。
それから省線でかえって御飯たべて、ペチャクチャペチャクチャ。なかなか元気にして、気をとり直した様子でいてようございます。どの位いるのか野原のお母さんは一ヵ月と云っていらしたが、私は今大変忙しくて一ヵ月ではどこへもつれても行けないようだろうと思って、と云ったら、私に迷惑だろうからそう云っておいて、という