Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.557 Zeichen · 426 Bildschirme
今日になってみるとああゆう頭の打撃は本当に自然になるまでに極く小きざみで複雑な神経状態を経るものなのね。考えるすじ道はまともでも動作やその考えのスピードなどに色々なニュアンスで普段でないところがついていて、気質の少しどうかした人ならそして人間に対する根本の信頼がない人なら、その妙なところが固定してしまって所謂大病のあとの人変りということになるのでしょう。考えの道はまともで何だかその人らしくないなどというのはこわいわね、そういうことが自分にわかってきただけ丈夫になったのでしょう。手紙は何といってもすじばかりのところがあって、目でみ、感じるその人らしくなさ、は手紙には若しかすると少ししか現われないのかも知れないわね。
私の方はざっとこうゆう工合です。
富雄さんから写真が届きましたか。裏に最近の勇姿、と書いてありましたか? やっぱりあの人ね、二百枚もうちへ写真を送っているんですって。隆治さんはどこで正月をしたでしょう。船の上ね、お餅があったでしょうか。
今日はこれだけでまたね。机の上に実のなった豌豆の花があってそれは大変生き生きとしてきれいです。お豆腐の味噌汁は近頃珍物よ。