Japanische Klassiker mit Furigana
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たまむしのおばさん
玉虫のおばさん
小川 未明
Lesen Sie 玉虫のおばさん (たまむしのおばさん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.466 Zeichen · 5 Bildschirme
」と、誠さんは、その木の下に立って見上げました。そこには、かぶと虫のほかに、さいかちがいたし、また大きなありが動いていたし、しかもすこしはなれたところに、姉さんの欲しがっていた玉虫がとまっていて、それらを護衛するように、すずめばちが、怖ろしい目をして、あたりをきょろきょろながめていたのです。年老って、腰の曲がったかしわの木は、これらの虫たちに皮を傷つけられて、甘い液を吸われているのを苦痛に感ずるのでありましょうが、どうすることもできずにいました。誠さんは、棒でかぶと虫と玉虫を下へ落とすと、あわてて口笛を吹きながら、体をすくめて、飛んできたはちの攻撃を避けようとしました。やがて、はちはまた木へもどりました。そこで、誠さんは、二匹の虫を拾うと大急ぎで家へ帰ってきました。
「姉さん、玉虫を捕まえてきたよ。僕、揮発油をつけて、殺してやろうか?」と、誠さんは、いいました。これをきくと、春子さんは、
「待っていらっしゃい。」と、いって、急いで、出てきました。
「きれいな虫なのね、久代さんところで見たのより、よっぽど美しいわ。」
「それは、こっちが生きているからだよ。