Japanische Klassiker mit Furigana
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げんだいにんじゅつでん
現代忍術伝
Lesen Sie 現代忍術伝 (げんだいにんじゅつでん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 76.446 Zeichen · 155 Bildschirme
「ここは、どこだい」
半平と才蔵だけは知っている。ここぞかねての古戦場、マニ教神殿ではないか。
「ウーム」
思わず半平の腹の底からほとばしる一声。
「やられたか!」
彼は腕をくみ、グイと胸をはって、天草次郎にささやいた。
「マニ教神殿! 仕方がない。降りて、運命と戦わん!」
その十六 才蔵ついに雲隠れのこと
ツル子が翌日帰京して報告したから、天草商事では幹部がマニ教神殿に監禁されたことが分ったが、ほどこす手段がない。
使者を差向けたが、監禁の幹部には会わせてくれず、内務大臣が現れて、身代金三百万円持ってこい、と神示をたれて追い返されてしまった。
残された幹部が額をあつめて凝議したが埒があかない。
「どうです。なんとか苦面して、三百万円、届けては。わが社も左り前だが、マニ教探訪記で大いに雑誌をうり、つづいて、社長一行監禁ルポルタージュを連載する。半年もつから、三百万円もうけるのはワケがないでしょう」
「それはワケなくもうけますな。ころんだ以上、タダは起きない社長ですからな。しかしですな。人のフトコロからもうけてくれる分には差支えがないのですが、三百万円損したから社員の給料一年間半額などとね。