Japanische Klassiker mit Furigana
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びわこのみず
琵琶湖の水
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 琵琶湖の水 (びわこのみず) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.773 Zeichen · 20 Bildschirme
話を、友人の一人から聞いた。
しかし東京の当時の人口は、七百五十万あって、家数にして二百五十万戸になる。二斗の砂の目方は、少なくとも五〇キロはある。一戸に五〇キロの砂を東京全市の家に備えつけさせるためには、方法の如何をとわず、
50キロ×2,500,000=1.25×108=1.25×105トン
1.25×105トン、即ち十二万トンの砂を海岸から東京市まで運び、それを全市に配布することが絶対必要である。砂は東京市中に無いのだから仕方がない。セキ車などそうあるわけはないから、トムに平らに積んだら、一万輛近い貨車がこのためだけに必要になる。貨車でなく各人が皆汽車に持ち込んだら、その十倍もひどいことになる。それでもいいのかときいたら、黙ったそうである。そしてそのうちにまた布告が来て、今度はいつの間にか「砂または土」となっていたという。真偽のほどは保証の限りではないが、如何にもありそうな話である。
防衛総司令部などというところにいる偉い人々の中に、一桁の数字の割算や掛算が出来る人が、一人もいなかったというのは、如何にも不思議である。少なくも小学校は皆さん出ておられるはずである。