Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme
如輪目の長火鉢に割り手の鉄瓶がかゝっています。まず、この辺までは無事ですけれども、その他、けば/\しい金蒔絵の衣桁だの、虫食いの脇息だの、これ等を部屋の常什物にして、大きなはい/\人形だの薬玉の飾りだの、二絃琴だの、時と気分によって戸棚から出し入れされて飾り付けられます。
母はこの雰囲気の中に坐りながら、しょっちゅう、何かしら道具を膝の上に置いて、楊子で間に挟まった芥を除ったりつや布巾をかけながら人が来るとお説教をします。
「よい道具の中にいると、しぜんと人間に品がつくもんだよ。そして持ってるうちに道具は値が出るしさ」
はじめは道具好きの連中が入り込んで来たのでしょうが、友は友を呼んで、将棋が始まったり、俳諧が始まったり、やがて酒宴になります。八々のような金銭を賭ける遊びごとは品が悪いと言って母は許しませんでした。
母がこれ等の連中に対する態度は、大ようにして、あまりに干渉しませんでした。けれども利目利目には口を出します。
「だめ/\、うちの物をそんなに使っちゃ。いくらの金目になるものか考えて貰い度いね。そんなに沢山要るものは、自分たちでお金を出して、しまに買って来て貰ってお使いなさいよ」