Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme
と思い出し/\唄い続けます。
「ぬしはたいそう髪が乱れてじゃ、つい撫でつけて上ぎょう、あれ羽織が片ゆきじゃ、ええ、え――え、ええ ええ え――え、え――ええ、どうすりゃ、こんなに可愛ゆかろ」
その唄う唄の声は何となくわざとらしく性が抜けていました。そして眼はとき/″\道行き姿の乞食の上に注がれます。
芸者は気敏く感付いたらしく、ちょっと旦那の肩をつき、
「意気地がないねえ、こちらは、あんなお手々繋ぎに気持を腐らせるなんて、あたしなざ、一々こちらのようじゃ、毎日の商売は出来ませんさ。あんなもの蜻蛉のお繋りだと思やあいゝわ」
すると客は「それでも、あゝいうのは根からわしの性に合わんね」と言い、それから付け元気のように唄声を張り拡げました。
「おまはんたいそうお痩だね。やっぱりいつものお粥かえ、たまにゃ牛肉でもおあ――がり――なあ」
ふら/\引手茶屋へ送り込まれました。
生花の稽古帰りの娘です。「一銭頂戴な」と声も嗄れた女乞食に掌を出され、猿ん坊のような着附をした男女がちょこなんと手を繋いでいるのに顔から頸筋まで赭くしてテレながら、
「いや――ねえ、さ、早く持ってらっしゃい」