Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme
「胡麻油を買って天ぷらの用意をしときなさい。鯊をうんと釣って土産に持って帰るから」
すると運転手は苦り切った顔で、
「あんまり、見え透いた冗談は言わないことにして下さい。こっちはいら/\するのを我慢してるのですから」
ぷんとするように車を出して土手から折れ曲って橋へかゝりました。はじめから運転手がこの父親らしい紳士に対する態度には何か穏かならぬものがありました。それを紳士は威猛高なところをみせたり下手から煽てたり、磊落な風を装ったりして使っている様子がちら/\見えていました。娘の方は知らん顔をしていました。
アセチレンの焔の勢が抜けて蝋燭火ほどになります。お秀は鑵筒の底を押えて挙げて、鑵の肩をたん/\と叩きます。焔は急に唸って吹き出します。これで一度暗くなりかゝった河原の景色は、ぱっと光彩を取り戻します。対岸の原の中でよしきりがじゅく/\呟きます。アセチレンの焔はまたすぐに蝋燭火ほどになりましたのでお秀は鑵筒の側に耳を持って行ってみると滴る雫の音は切れていました。お秀はさっきから二三度も土手を越し家と桟橋との間を往復して帰り舟を待ったのですが、とう/\モーターボートの客は帰って来ません。