Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

たはらしのはんざい

田原氏の犯罪

豊島 与志雄

Lesen Sie 田原氏の犯罪 (たはらしのはんざい) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.957 Zeichen · 57 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「そうだ、若い時に勉強しなけりゃいけねえ。お前を奉公に上げる時に、屹度良助は立派な人間に育ててやると旦那は仰言ったんだ。それから俺が家に帰る時にな、もう俥夫は抱えないからこれはお前にやるってんで、俥を貰って来たんだ。素敵なものだったぜ。売り飛したら二十両だ。……何だろう、今じゃ旦那は毎日電車で店に通ってるんだろうな。」

「ああ電車だよ。」

「そうだねえ……。」徳蔵はそう云いかけたが急に口を噤んでしまった。そして何やら考え込んでいるらしかった。

みよ子が重そうにして徳利を抱え※を下げて帰って来ると、徳蔵は急に眼を輝かした。

「どれ。」そう云って彼は立ち上った。それから自分で火鉢の火をかき立てて※をあぶった。

「早く七輪で酒の燗をしな。」と彼はみよ子に怒鳴った。

然し徳蔵はすぐにまた燗をするのを止めさした。そして冷酒のままそれを餉台の上に置いた。

「お前は、」と彼は良助の方へ向いて云った、「学校があるんだったな。ゆっくりしちゃいけねえんだろう。いいから早く此処へ来な。これは祝いの酒だ。特待生になったんだね。一杯飲むがいい。景気をつけなくちゃいけねえ。さあ一杯飲みなったら……。