Japanische Klassiker mit Furigana
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たにし
田螺
北大路 魯山人
Lesen Sie 田螺 (たにし) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.430 Zeichen · 3 Bildschirme
にこっとせざるを得ない。生薑をたくさん刻み込んで煮つけたのは通常どこでもやることだが、どこで食っても大概食えるものである。出雲の地方では、これに酒粕を入れて煮る。これは大分料理として発明されたもので、たしかに合理的でもあり、すこぶる上々に価する。
次に味噌汁がある。たにしの味噌汁、これも理屈は合う。その次に木の芽和えがある。白味噌に木の芽を入れ、すり合わしたものに、たにしを和える。これも関西方面では日常茶飯として行われる。いかの木の芽和えなどに比して一段としゃれた美食である。この方が玄人食いだと言えるであろう。これをまた料理屋風に美化したのが串ざしの田楽だ。小さなつぶつぶを細い竹串に刺して、それに木の芽味噌、またはふつうの味噌をつけて、ちょっと火に掛けて焼く。体裁がよいので、ご婦人方によろこばれる。実際、酒の肴などにもこれはよい。この小さな串刺しはオードブルとし、他と盛り合わせても成功疑いなきものである。
それからまた薬食いにもなるようだ。たにしを毎日食っていると、なんだか体の具合がよい。これは私だけかも知れないが……。
妙な話だが、私は七歳のとき、腸カタルで三人の医者に見離された際(その時分から私は食道楽気があったものか、今や命数は時間の問題となっているにもかかわらず)、台所でたにしを煮る香りを嗅ぎ、